日本のドラマや
映画の中で、比較的駄作の少ない作品が多いのが刑事ものです。月9などに象徴されるラブコメディは、最近ではめっきり苦戦を強いられていますが、刑事ものだけは長く続くシリーズが多いことも、人気の裏付けと言えます。その中でも、特に鉄板で失敗のない作品が、「相棒」シリーズです。
もはや、このドラマを知らない日本人はいないんじゃないか?という位に有名で、シリーズは現在season14まで続いています。もちろん今後も続く予定で、最初のシリーズは2000年から始まっているので、もはやお化けドラマと言ってもオーバーではないでしょう。そして、もちろん作品の面白さも折り紙付きです。主演の”水谷豊”演じる”杉下右京”の、キャラクターが魅力的なことは「相棒」シリーズの最大のポイントに他なりませんが、脇を固める右京の相棒役や、捜査一課の面々、右京の捜査に何かと協力するマニアックな趣味を持つ鑑識の米沢や、”暇か?”と言いながら特命係に頻繁に訪れる角田課長の存在も、ドラマに軽妙なリズムとちょっとしたユーモアを与えてくれています。右京の相棒役は、シリーズが続く中で何度か交代しますが、その以外の登場人物は、最初から殆ど変わらないことも、ドラマの安定感や安心感につながっていることに間違いありません。
どのseasonから見ても十分に楽しむことの出来る「相棒」ですが、さすがにseason1から見ると、10年以上前に作成された為に、やはり映像には古さを感じますし、今現在の世の中の現状との違和感も正直感じてしまいます。その為、右京の2代目の相棒である”神戸尊”が初めて登場する、season7位から見るのが最もおススメです。ちなみに、私は個人的には”神戸尊”が、右京の相棒役として最もふさわしかったと思います。視聴率もストーリーも、彼が相棒の時がもっとも良いのでは?と思います。ちなみに、映画版も十分に面白いので、連続ドラマはちょっと気が重いという方は、まずは映画を見てみるのもおススメです。